車椅子は、一人ひとりに合わせて調整しなければなりません。適切なフィッティング (合わせ) は、本人の快適さ、および車椅子が使いやすくなるために重要です。
フィッティングの確認を、必ず車椅子が静止している状態で、本人に合わせて行なってください。
再確認を、本人が自力でこいでいるか、介助者が押している状態で行なってください:
- 車椅子のサイズと調整を確認
- 姿勢を確認
- 車椅子が動いている状態でのフィッティングを確認
選択した車椅子とクッションのフィッティング (合わせ)
本人に、選択した車椅子へ移乗してから、腰をシート (座面) の奥まで入れてもらってください。

車椅子の幅を確認する
車椅子はぴったりフィットしなければなりません:
- 車椅子の幅が広すぎる場合は、幅が小さい車椅子を選択してください
- 車椅子が狭すぎる場合は、幅が広い車椅子を選択してください

この動画を視聴して、車椅子の幅の確認方法を把握してください。
質問
車椅子の幅が狭すぎる場合、どうやって判断すればよいでしょうか?
当てはまる答えをすべて選んでください。
幅を調べている時に:
aとbを選んでいれば正解です!
手が挟みつけられるか、滑らかに滑らないのは、車椅子の幅が狭すぎる場合です。より幅の広い車椅子を選択してください。
c と d は誤りです。
車椅子はぴったりとフィットすべきです。シート (座面)に水筒などを置けるような、余分な空間があってはなりません。
活動
二人一組で、フィッティング確認表を用い、車椅子の幅の確認を練習してください。

車椅子の幅が適切かどうかを判断してください。
シート (座面) 奥行きを確認する
本人の膝裏とクッションの間に、指2~4本 (30~60mm) のすき間が必要です。

この動画を視聴して、シート (座面) 奥行きの確認方法を把握してください。
質問
1. シート (座面) 奥行きが長すぎると、本人にはどんな影響があるでしょうか?
当てはまる答えをすべて選んでください。
bとcを選んでいれば正解です!
シート (座面) 奥行きが長すぎると、腰をバックサポート (背もたれ) に着け、まっすぐに座ることが難しくなります。
a と d は誤りです。
シート (座面) 奥行きは、フットサポート (足台) の高さや駆動輪への手の届きやすさには影響しません。
2. シート (座面) 奥行きが短かすぎると、本人にはどんな影響があるでしょうか?
当てはまる答えをすべて選んでください。
aとbを選んでいれば正解です!
シート (座面) 奥行きが短かすぎると、褥瘡の危険が高まるだけでなく、本人の脚をクッション上の適切な位置に据えることも困難になります。
c と d は誤りです。
シート (座面) 奥行きが短すぎても、駆動輪への手の届きやすさや、バックサポート (背もたれ) からの支えには影響しません。
活動
二人一組で、フィッティング確認表を用い、車椅子のシート (座面) 奥行きの確認を練習してください。

車椅子のシート (座面) 奥行きが適切かどうかを判断してください。左右両側で確認することをお忘れなく!
フットサポート (足台) 高さを確認する
- 本人の大腿が、クッションの上ですき間なく完全に支えられている必要があります
- 本人の足が、フットサポート (足台) の上ですき間なく完全に支えられている必要があります

この動画を視聴して、フットサポート (足台) 高さの確認方法を把握してください。
質問
1. フットサポート (足台) の位置が本人には高すぎる場合、どうやったら分かるでしょうか?
当てはまる答えをすべて選んでください。
aとdを選んでいれば正解です!
フットサポート (足台) の位置が高すぎると、本人の大腿がクッションに完全に支えられず、車椅子をこぐ間に動く可能性があります。その場合、本人は車椅子をこぐと不安定に感じます。
b と c は誤りです。
フットサポート (足台) の位置が高すぎても、本人の足はフットサポート (足台) に触れます。しかし、大腿は完全に支えられません。
2. フットサポート (足台) の位置が低すぎる場合、どうやったら分かるでしょうか?
当てはまる答えをすべて選んでください。
bとcを選んでいれば正解です!
フットサポート (足台) の位置が低すぎると、本人の足がじゅうぶん支えられず、移動中にフットサポート (足台) から滑り落ちる可能性があります。本人には、車椅子をこぐと不安定に感じられる可能性があります。
a と d は誤りです。
フットサポート (足台) が低すぎても、本人の大腿は支えられますが、足が動いてしまう可能性があります。
活動
二人一組で、フィッティング確認表を用い、車椅子のフットサポート (足台) 高さの確認を練習してください。

大腿がクッションにべったり据わり、同時に足がフットサポート (足台) にべったり据わっていることを確認してください。左右両側で確認することをお忘れなく!
バックサポート (背もたれ) 高さと快適さを確認する
必ず、まっすぐに座っているか姿勢を確認してください。
本人が以下の状態の時、左右、正面、背面から確認してください。
- 座っている時
- こいでいる時

座っている時の姿勢

こいでいる時の姿勢
バックサポート (背もたれ) 高さへの推奨事項は、TAP緊急事態での車椅子選択・フィッティング表をダウンロードして確認してください。
この動画を視聴して、バックサポート高さの確認方法を把握してください。
質問
選択したバックサポート (背もたれ) が高すぎる場合、どうやったら分かるでしょうか?
当てはまる答えをすべて選んでください。
本人には:
b、c、dを選んでいれば正解です!
バックサポート (背もたれ) が高すぎると、本人は前方に押し出されるようで不快に感じる可能性があります。肩は自由な動きを妨げられ、背もたれにぶつかることで、こぐのが難しくなります。
a は誤りです
バックサポートが高いと、車椅子をこぐのが難しくなります。バックサポートが低いと、肩の動きが自由になり、こぐのが楽になります。
本人が、車椅子で座ったり動いたりしていて快適で安全だと感じない場合に、その車椅子を供与してはなりません。
駆動輪位置を確認する
本人に、こいで坂を登り下りしてもらってください:
- 安全のため、必ず介助者を背後に立たせてください
- 本人がこいで坂を登る際、キャスター輪が地面から浮かないことを確認してください。

質問
こいで坂を登る間に本人が不安を感じたりキャスター輪が浮き上がったりしたら、どう対応すればよいでしょうか?
当てはまる答えをすべて選んでください。
bとdを選んでいれば正解です!
こいで坂を登る際には、必ずじゅうぶん前にかがむよう奨めてください。キャスター輪が浮いたり不安を感じたりする場合は、安全な駆動輪位置を選択し、車椅子の安定性を高めてください。
本人には、自信がつくまで介助を頼むよう奨めてください。
両下肢を切断した人で、安全な駆動輪位置でも車椅子が安定しない場合は、フットサポート (足台) に重りを追加する必要があるかもしれません。

a と c は誤りです。
本人が坂を安全に登り下りできることは重要です。自分でできない場合は、介助を求めるよう奨めてください。
活動的な駆動輪位置を選択すると、キャスター輪が浮き上がる可能性が高くなります。
ディスカッション
車椅子のフィッティングが適切かどうか判断するのは大変でしたか?
バックサポート (背もたれ) 高さや駆動輪位置が本人に合っていない場合は、高さや位置を調整してください。
車椅子の機能の調整方法を把握するため、付属する製品の取扱説明書には目を通してください。